私は岐阜県郡上市の山間で無肥料自然栽培で米と野菜を作っている農家です。

10年前にこの土地に来て農地を借り、「帰農」しました。

それまでも数十年間、家庭菜園の延長のようなことはやっていたのですが、生産した作物を売って生計を立てるという経済活動になったのは農家になってからで、その違いはとても大きいものでした。

私は中学生のころに読んだある本をきっかけに「食糧問題」が人生のテーマになってしまいました。大学は農学部に進み、書いた卒論は過疎地の再生と人間の復興をテーマにした「帰農試論 疎外克服のために」というタイトルのものでした。40年近く前のことです。

以来、いろいろな活動に取り組んできましたが、最近その考え方にいくつかの大きな変化がありました。

一つは、イナカからマチにそのベクトルの向きが変わったこと。
それまでは新規就農者が増えて過疎地(国土の半分以上もある)で農業の再生に取り組むことが「答え」だと考えていたのですが、私自身の経験からもその壁の高さと道の困難さを痛感していたところでした。
ところが海外の「エディブルシティ」のような活動の広がりを知り、私の考えのベクトルの向きが逆転しました。圧倒的多数の都会の人たちが農業体験できるような機会を増やすことの方が大きな価値がある、と。

次に、いわゆる「食糧問題」を「問題」視するのをやめようと感じていること。
危機感や恐怖を煽るような論調が多く見られるようになってきて、とても違和感を感じています。以前の自分はその危機感に背中を押されてここまで生きてきたようなものなのですが、今はそのとらえ方や感じ方が大きく変わっています。
今はこう感じています・・・命・地球・自然・食べ物・つながり合い・人生の意味などについて深く感じ、考え、気づき、成長するためのメッセージとしてこのことを受け止め、食べ物となる植物を育てること、その活動を通してつながり合うこと、その喜びをシェアすることが、私がこれから取り組んでいこうとしていることです。

そのためのいくつかのポイントを挙げておきます。

ご提供できるもの

この活動に有益で、山間の農村にいる私が容易に入手できるものを、必要と感じている人にお届けしたいです。
(例)落ち葉、枯れ枝、もみ殻、米ぬか、竹、材木(端材)、培土(購入製品)など

これらを組み合わせて、安価で「小さな畑」を作ったり、「菌ちゃん」のエサとなる資材として生かしてご提供していきたいと考えています。

菌ちゃん農法について

私は有機農業に出会って40年以上経ちます。以来、規模は小さくてもずっといわゆるオーガニックな農業に携わってきました。
EM菌を使って地域の生ごみを畑に還元する活動を行なったりもしていましたし、自然農法や無肥料自然栽培も勉強し取り組んできました。
そんな私ですが、今、長崎県の吉田氏(菌ちゃん先生)の提唱する「菌ちゃん農法」にとても魅力を感じています。
これからのこの国の(世界の)農業生産の可能性と魅力をとても大きなものにしてくれています。
私の畑の様子などを通して、今後もご紹介していけたらと考えています。

帰農ネットワーク

こんないろんな人たちが補い合って、サポートし合って、つながり合うネットワークを築くことを思い描いています。

・資材や技術を提供できる人…私からは前述のような資材や技術的なサポートがご提供できますが、同様のことが可能な人はそこら中の農村にゴマンといるはずです。
・サポートが欲しい人…マチでレイズドベッドを設置したいけど手伝ってほしい。庭を家庭菜園にしたいけど自分一人では無理。3階のアパートのベランダに土とプランターを運んで欲しい。そんなちょっとした手助けが必要な人がどれくらいいるでしょうか。
・さらにこんな人たち・・・お手伝いできます・もっと畑が欲しい・イナカで本格的な体験してみたい・うちの空いた土地を使っていいよ・一緒に畑やる人募集!・できた野菜を売りたい・定期的な講習会を開きます・・・

そんな、人とモノと情報がつながり合うネットワークができれば、うれしいです。

最後に

レイズドベッドやプランターに育てる苗や「菌ちゃんのエサの育成」は現在進行形で進めています。実例やその写真も同時にアップしていきます。

そのような状況なので、商品として掲載したもの、そしてこのホームページも決して完成度の高いものではありませんが、とにかくスタートをして進めながら必要に応じて修正して、そうしてより良いものにしていけたらと思っています。


うぞよろしくお願いいたします。

© 2023 このページはカラフルに彩られています
Powered by Webnode Cookie
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう